オーボエ吹き 福盛貴恵 Offical Blog

大阪在住のオーボエ吹きのふくもりきえのブログです!関西を中心に演奏活動、レッスンをしています♪

人から評価されたい!と思いながら演奏していた私を変えた出来事

「人から評価されたい」「上手だねと言われたい」
演奏する前や演奏中にこういう気持ちが出てくることみなさんはありませんか?


演奏する喜びを感じ、楽しみながら演奏したい!と思いながらも、
私はどうしても人からの評価を気にしながら演奏してる事が多く、
最近、なんだか演奏も自分自身も窮屈だな。。と感じていたので、
アレクサンダーテクニーク教師 *キャシー・マデン先生に相談してみました。


(*キャシー・マデン先生・・アレクサンダーテクニークの世界的な教師で、演劇学科としては全米最高峰のワシントン大学大学院で教えている方です。
私が通っているアレクサンダーテクニークの学校BODY CHANCEに、年に数回教えに来てくれる、みんなが大好きな先生です。)


自分の評価ばかり気にする私の演奏

キャシー先生から、とりあえずみんなの前で演奏してみましょう!と提案頂いたので、演奏してみることに。

私が選んだ曲は、Mozart作曲のオーボエ協奏曲。
オーディションやコンクールなど、審査される時に多く演奏される作品です。



演奏し終わった後、
キャシー先生から
『演奏する時に、周りであなたの音楽を聞いている人達の事について何か考えていますか?』質問をされました。



正直私は演奏中、
「下手だと思われたくない」「失敗したくない」という、自分が周りからどうみられるかに意識がかなり偏っていたので、
周りで聞いてくれている人の事について何も考えておらず。。


私の演奏中はざっとこんな感じでした。

1.失敗したくない、下手だと思われたくない、良い評価をもらいたいという思いが心の中によぎる

2.演奏中は、それに伴いどんどん自分の事で精一杯になっていき、徐々に視野が狭くなり、自分の周りにある小さな空間で演奏している感じになる。

3.結果的に、周りで私の音楽を聞いてくれる人を無視して、排除してしまう。

4.どんどん窮屈になっていく。。

文章にすると、特に自分の思考が演奏に影響している様子がはっきり...





あなたのそういう演奏をみんなは聞きたいと思う?』とキャシーから質問された時、
私の答えはもちろん「No」でした。


自分の音で自己紹介


キャシー先生は
『演奏するのにもちろん正確な技術もとっても大切だね。だけど次は、あなたの音楽を使って、周りにいるみんなに自分を紹介してみたらどうかしら?
I am here!  みんな!私はここにいるよ!」ってね。』


私の音を使って、周りの人に自己紹介。
最初はこのアドバイスにかなり困惑しましたが、
私はとりあえず「私はここにいるよ!」とオーボエを使って周りに問いかけるように次は演奏してみることに。。


すると自分でもなんと言葉にしたら良いかわからないのですが、
曲の冒頭から、今までの自分の音とは違う、外に向かって「ビュンっ」と伸びるような音がなり、吹き終わった後は、驚きと嬉しさからかなんとも言えない気持ちになり、涙が出てしまいました。




執着しているものを手放す

評価される演奏がしたい!とずっと心にあった気持ちを少し手放したら、結果的に自分が良いな!って思ったことが起きたという感じでした。

キャシー先生は「評価されたい」と思う感情について決して否定はせず、
『自分がここにいることを音で周りに伝える』
『あなたの音で周りの人を招待する』
もっと能動的なユーモア溢れる素敵なアイディアを私に与えてくれました。


このアイディアをキャシー先生から頂いた後、
いつも指導しに行っている、ブラスバンドの基礎練習に
このアイディアを取り入れて演奏して頂いたら、音の響きがガラッと変わりびっくり!


「評価」というものは音楽に限らず、色んな場面でついてくる大事な要素ではありますが、そこを1番重要な要素に持ってきて、演奏を窮屈にしていたのは私自身。
頭で考えている事が身体に影響し、そして演奏の質に影響する体験をした1日でした。

みなさんも、是非演奏する時に試してみてください♪

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